金星探査機「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」

独立行政法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 様

T-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)様が2010年5月21日に打ち上げた金星探査機「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」に採用されました。eCROSは、今後打ち上げが予定されているさまざまな人工衛星や探査機などにも採用される見込みです。

あかつきには、赤外線から紫外線までの異なる波長の光を捉え、金星の様々な高度の大気の様子を撮影する5台の観測カメラが搭載されていますが、そのうちの4台を制御する統合計算機(DE: Digital Electronics)のリアルタイムOSとして、eCROSの中核をなすリアルタイムOS「eT-Kernel」が使われています。この統合計算機は観測カメラのシーケンス制御のほか、撮影した写真の機上データ処理やデータ記録などを行います。さらに、IKAROSの帆(ソーラーセイル)の展開・制御などを行う計算機にもeT-Kernelが搭載されています。これらの計算機には、宇宙機システム搭載コンピュータのための「Space Cubeアーキテクチャ」の技術が生かされています。また計算機のアプリケーションの一部は、eCROSの開発ツール「eBinder」を利用して開発されました。


 画像提供:
池下 章裕 様
(「あかつき」イメージ図)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)様
(「IKAROS」イメージ図)
 
金星探査機「あかつき」イメージ図  小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」イメージ図  






宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 プラネットCプロジェクト
主幹研究員 Planet-Cプロジェクト・ファンクションマネージャ 鈴木 睦 様のコメント

「eT-Kernelは、昨年打ち上げられた「小型実証衛星1型」に搭載の超小型宇宙実験プラットフォーム「スペースワイヤ実証モジュール(SWIM)」に採用されたリアルタイムOSということで、今回あかつきとIKAROSにも信頼性や品質、性能面において安心して採用することができました。またeCROSはeT-Kernelに加えて、eT-Kernelに特化した開発ツールや、充実したプロフェッショナルサービスがプラットフォームとして整備されていたため、効率的な開発を実現できました。」


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