概要
eBinderは、eT-Kernel、eMCOSと完全統合された組込みソフトウェア開発のための開発スイートです。
リアルタイムOSを使うシステム開発のためにゼロから設計された開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に解決できます。これにより開発者の負担を軽減し、開発効率を高められます。
機能安全への取り組み
eBinderは、ISO 26262(自動車)/IEC 61508(産業機器)で規定されている要件を満たす手順で開発を行っている、信頼性の高い開発環境です。将来的に、第三者認証機関による認証取得も視野に入れています。
ISO 26262の安全度水準ASIL Dおよび、IEC 61508の安全度水準SIL 4で、第三者認証機関による認証を取得したリアルタイムOS「
eT-Kernel」との組み合わせにより、機能安全規格への適合が容易になることに加え、信頼性の高いアプリケーションを開発できます。
eT-Kernel Safety Packageラインアップ
イーソルは、機能安全規格の適合を目指すユーザ向けに、eT-Kernelに関するセーフティ・マニュアル、セーフティ・レポートなどのドキュメントをパッケージにした、以下のeT-Kernel Safety Packageを提供します。
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特長
eBinderは、アジャイル開発を含めた反復型開発モデルを基本としています
開発の早い段階から、タスク単体の検証を繰り返し、単体検証が済んだらシステム検証を繰り返す、といったサイクルをとることによって、問題点を開発早期に発見できます。さらにこのモデルを使うことで、品質を確保できます。
これを可能にするのが、ダイナミックローディング機能とタスク生成機能です
システム実行中に検証対象のオブジェクトのみをロードし、タスクとして生成できます。コード修正のたびにシステム全体をリンク・ロードし直す必要がないので、待ち時間の大幅な短縮ができ、結果的に短期間での開発ができます。
タスク単位のデバッグに加えて、プロセス単位、ローダブルモジュール単位でのデバッグができます。
eBinderは、メモリ保護機能をもつプロセスモデルのリアルタイムOSを使った開発をサポートしています
シングルコアプロセッサの場合と同様に、タスク単位の反復型開発で開発を進められるほか、SMP、AMP両方のプログラムをデバッグできます。
マルチコア・メニーコア プロセッサをサポートしています
eBinderは、ソフトウェア資産の再利用を促進する仕組みを持っています
市販のミドルウェアはもちろん、ユーザが作成した独自のライブラリやデバイスドライバなどのソフトウェア資産が対象です。この仕組みを利用することで、既存のソフトウェア資産を活かし、効率的な開発を実現します。
1. eBinderの概要
関連動画
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eBinderでの開発を例にとった、デバッグを効率化する方法 ラーニング動画コンテンツ「eSOL Learning Video Clips」の"すぐに役立つ!ベテラン組込みエンジニアが教える実践テクニック"シリーズでは、eBinderを使用した開発を例にとってデバッグを効率化する方法などを紹介しています。
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関連資料
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