2007年5月8日

Faraday社のARMTM準拠CPU、eSOL社との提携によりμITRONに対応

eSOL社の優れたローカリゼーションとサポートにより、
FA CPU組込みSoCの日本市場へのさらなる普及を促進

日本・東京、ESEC : 組み込みシステム開発技術展-2007年5月8日発
Faraday Technology (ファラデー・テクノロジー社)(TAIEX:3035)とeSOL (イーソル株式会社)は、 eSOL社のμITRON 4.0準拠のリアルタイムOS(RTOS)、PrKERNELv4および同社のμITRONベースシステム開発スイートeBinderが、日本の組込み市場に向けてFaraday社のARMTM準拠組込み用CPUをサポートすることになったことを本日共同で発表致します。組込みソフトウェアの有力プロバイダーであるeSOL社とのパートナーシップにより、Faraday社は市場で多くの実績を持つ μITRON RTOSカーネルのみならず、開発環境や各種ミドルウェア、ドライバーのサポートを日本のお客様にご提供することができます。PrKERNELv4のFaraday社製FA526 (ARMv4準拠)およびFA626TE (ARMv5TE準拠)への移植はそれぞれ2007年第2四半期および第4四半期に完了予定です。


ARMTM ISA (命令セットアーキテクチャ)の数少ないライセンシーの1つであるFaraday社は、独自のARMTM互換コアであるFA CPUファミリーを、最適化された高性能、最小化されたサイズならびに消費電力で実現しています。FA CPUファミリーは、ネットワークやマルチメディア用途のSoCといった組込みシステムへの適用を目標に開発されており、50以上のASICが現在生産中、または開発中です。 Faraday社は、eSOL社との協力の下FA CPUファミリーでμITRONに対応することで、すでにOKI (沖電気工業株式会社)および UMC Japan (ユー・エム・シー・ジャパン株式会社)と締結しているパートナーシップ契約で合意した日本市場に対するコミットメントをさらに強化して参ります。eSOL社は、31年間日本の組込みソフトウェア市場の厳しい要求に応えてきた実績をもち、 250人を超える従業員を擁し、コンサルタントから開発、試験、メインテナンスまでのトータルなエンジニアリングサービスをご提供しています。

「μITRONは日本の組込み業界で重要なスタンダードになっています。 eSOL社との協力の下、弊社はμITRONソリューションをお客様にお届けし、日本市場に対する我々のコミットメントをさらに強化することが可能になります。」とファラデー・テクノロジー・日本(株)の社長Jensen Yen氏は語っています。「eSOL社のリアルタイムOSの専門技術を活用してお客様へのローカルサービスで直接のサポートをお届けすることができるようになります。それは大変喜ばしいことだと思います。」

eSOL社のPrKERNEL v4 RTOS は、ARM社やTI (テキサス・インスツルメンツ)社をはじめとする大手のマイクロプロセッサーメーカーに使用されてきた、μITRON 4.0仕様を実現するリアルタイカーネルです。さらにeSOL社は、完全に統合された開発環境および、ネットワークのプロトコル・スタック、ファイルシステムおよびUSB等の広範なミドルウェアを提供しています。

「Faraday社との協力に期待しています。組込みプロセッサの使用における重要な要件の1つは製品開発のための強固なソフトウェア開発エコシステムです。」と、eSOL社の取締役エンベデッドプロダクツ事業部長上山伸幸氏が述べています。「Faraday社と弊社のこのたびの提携は、お客様の開発サイクルを短縮し、製品の市場への投入時間を迅速化する、十分にサポートされたソフトウェア・プラットフォームというFA CPUファミリーの利点を日本の組込み産業にもたらすことになります。」

開発日程
FA526 (ARMv4準拠)およびFA626TE (ARMv5TE準拠)向けのPrKERNELv4はそれぞれ2007年第2四半期および第4四半期にリリースの予定です。

ESEC 2007 (第10回組み込み開発技術展)のFaraday社ブース(東45-28)へのご来場をお待ちしております。 Faraday社のFA 5/6シリーズのCPUソリューションに関する最新情報を入手することができます。

ESEC 2007
日付: 2007年5月16-18日
場所: 東京ビッグサイト
Faraday社ブース番号: 東 45-28
eSOL社ブース番号: 東 40-36
入場登録: ESEC exhibition websiteをご覧下さい。



ファラデー・テクノロジー ・コーポレーションについて

Faraday は、 1993 年に United Microelectronics Corporation (UMC) より分離独立した IP 及び ASIC ベンダー で、セルライブラリ以外にも 32-bit の RISC-CPU 群、 DSP 、 MPEG-4 、 H.264 、 USB 2.0 、 Ethernet 、 SATA 、 PCI-Express 等の充実した IP ラインナップをご提供しています。今日では 700 人を超える従業員を擁する、アジアでは最大級のファブレス ASIC ベンダーとして、全世界に製品を供給しています。本社は台湾新竹市にあり、米国(サニーヴェール、ボストン)、 日本(東京)、ヨーロッパ(アムステルダム)そして中国(上海、深セン)にサービスネットワークを広げています。 Faraday の詳細情報については、 Web サイトをご覧ください。(www. faraday-tech.com


イーソル株式会社について

イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、「開発環境」、 「リアルタイムOS」、「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」までを含むソフトウェアプラットフォーム『eCROS』(eSOL Component Real-time OS platform/イークロス)をご提供しています。多くの実績に裏打ちされた高い信頼性を持つeCROSの導入により、「高い品質」と「開発の効率化」の両立を実現します。ソフトウェア製品のご提供だけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者の皆様がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。eCROSを構成するリアルタイムOSには、システムの規模と用途にあわせた4つのプロファイルを持つT-Kernel拡張版「eT-Kernel」と、組込み分野で多くの実績があるμITRON4.0仕様に準拠したリアルタイムOS「PrKERNELv4」を揃えています。開発環境としては、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの幅広いラインアップを揃えています。 2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに「eBinder」、「eParts」の販売活動を広げています。
イーソルの詳細情報については、 Web サイトをご覧ください。(http://www.esol.co.jp/embedded/