eSOL Technology Forum 2025

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プライベートフォーラム「eSOL Technology Forum 2025」を東京コンファレンスセンター・品川で開催します。

「日本のソフトウェアの現在地と向かうべき未来 – A new SDV for Japan, for every vehicle -」と題し、3月28日に新代表取締役社長CEO兼CTOに就任した権藤の講演を皮切りに、モノづくりの世界における日本のソフトウェアの課題とそれを克服していくための取り組みをウーブン・バイ・トヨタ社、マツダ社よりご講演いただくとともに、eSOLのエンジニアリングとビジネス両面での戦略と方向性について議論します。さらに、今後のモビリティ・ロボティクス産業の展望について、AI開発の加速という視点からデロイト トーマツ コンサルティング社よりご講演いただきます。そして、モノづくり産業において代表的である自動車産業のSDVを基軸に、eSOLが考える新たなSDVの方向性とFull Stack Engineeringによるアプローチについて紹介します。

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内容詳細

ソフトウェアはモノづくりに大きな変化を長年に渡って与えてきましたが、近年の変化の速度は急激に増しており、ソフトウェアをマスターしなければ競争力のあるモノを作り出すことは出来なくなりつつあります。日本のソフトウェアは、ICTやスマホの世界を見れば、欧米のプラットフォーマーやベンダーに席巻されています。そしてモノづくりの世界におけるソフトウェアにも、その足音が迫りつつあります。

本フォーラムでは、eSOLの新社長CEOである権藤の講演を皮切りに、モノづくりの世界における日本のソフトウェアの課題を掘り下げます。その課題を克服していくための、ウーブン・バイ・トヨタ社およびマツダ社の取り組みを紹介しながら、eSOLのエンジニアリングとビジネス両面での戦略とその方向性について議論します。また、今後のモビリティ・ロボティクス産業の展望について、AI開発の加速という視点からデロイト トーマツ コンサルティング社の見解を紹介します。

そして、モノづくり産業において代表的である自動車産業のSDVを基軸に、eSOLが考える新たなSDVの方向性とアプローチについてもお話します。さらに展示エリアでは、eSOLのFull Stack Engineeringで構築したSDVプラットフォームのデモンストレーションを紹介します。

このフォーラムを通じて、ご参加頂く皆様と共に、皆様の未来、eSOLの未来、そして日本の未来を共に明るくしていく道を見つけられることを願っています。

開催概要

  • 参加費
    参加
    無料(事前登録制)
  • 主催
    主催
    イーソル株式会社
  • 対象者
    対象者
    組込みソフトウェア開発に従事する方およびその関連ビジネスに従事する方

プログラム


セッション(大ホールA・B)
展示(ホワイエ)
12:00~13:00 開場、受付開始
13:00~13:10 オープニング
13:10~13:50 【eSOL講演①(基調講演)】
日本のソフトウェアの現在地と向かうべき未来 - A new SDV for Japan, for every vehicle -
イーソル株式会社
代表取締役社長
CEO兼CTO
権藤 正樹

講演概要 ソフトウェアはモノづくりに大きな変化を長年与えて来たが、近年の変化の速度は急激に増しており、ソフトウェアをマスターしなければ、競争力のあるモノを作り出すことは出来なくなる時代が来ている。日本のソフトウェアは、ICTやスマホの世界を見れば、欧米のプラットフォーマーやベンダーに席巻されてしまった。なぜそうなってしまったのか、何が起きたのか、そして現在のモノづくりにおけるソフトウェアはどんな状況でどこにいるのか。どこに向かえば日本にとって最後の砦といえるモノづくり産業が同じ道を辿らずに、生き残ることが出来るのか。本講演では自動車を代表にモノづくり産業の日本のソフトウェアの現在地を見つめ、その向かうべき未来を、日本のための新たなSDVという視点で議論する。
講師概略 1996年入社。以来組込みOS及びツール関連の開発に従事。PrKERNEL、eBinder、eT-Kerneの開発および関連システム設計コンサルティングなどに取組む。近年はマルチカーネルOSのeMCOS、ドメイン知見と機械学習を組合せたドライバモデルeBRAD等の研究開発、AUTOSAR Adaptive Platform仕様策定アーキテクト、アーキテクチャ記述仕様IEEE Std. 2804 SHIMのWG Chairなどを務める。2022年から専務取締役ソフトウェア事業部長。2025年から代表取締役社長 CEO兼CTO。
13:50~14:30 【招待講演①】※同時通訳あり
SDV: An Industry Disruption(SDV: 産業の革新的変化)
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
Vice President and Head of Arene
Jean-François Campeau
(ジャンフランスワー・カンポー)氏

講演概要 SDV(Software Defined Vehicle)の概念が業界で共通認識を得るにつれ、既存のOEMは根底を揺るがすような課題に直面している。BEV OEMが投入する新製品は、驚異的なペースで顧客を魅了している。本講演では、新規競合企業が台頭する中で、既存OEMが直面する課題を理解するため、いくつかの問いを提示する。そしてソフトウェアが競争のツールとして影響が大きい中で、今後検討すべき潜在的な領域を探る。
As the concept of Software Defined Vehicle gets more consensus in the industry, the legacy OEM face challenges that are shaking them to their core. New products introduced by BEV OEMs are seducing customers at an impressive pace. This talk will expose some questions to help understand the issues legacy OEMs are facing in the rise of these new competitors and explore some potential areas to review going forward while software is being leveraged as a tool to compete.
講師概略 長年にわたりシステムエンジニアやリーダーとして活躍し、大企業やスタートアップ企業において、最高水準の品質の安全な製品を生産し、運営管理を担ってきた。2021年3月のウーブン・バイ・トヨタに入社以前は、航空宇宙産業向けシミュレーションソリューションの世界的リーダーであるCAEにて、ソフトウェアアーキテクトのチーフを担当し、また航空宇宙企業であるAxis Simulationでは指導的役割も経験する。
Jean-François Campeau is a veteran systems engineer and executive who operated in both large organizations and startups , producing safe products that meet the highest standards of quality. He joined Woven by Toyota, in March 2021 after a successful career in the aerospace industry where he held the Chief Software Architect role at CAE, a world leader in simulation solutions, and a leadership role in Axis Simulation.
14:30~14:45 休憩
ホワイエにて展示をご覧ください。
14:45~15:25 【招待講演 ②】
SDVにおけるマツダのライトアセット戦略
マツダ株式会社
執行役員
統合制御システム開発担当
今田 道宏 氏

講演概要 スモールプレーヤーとして大きな変革の渦を泳ぎ切るためには、マツダらしい大胆な戦略が必要である。マツダが考えるSDV、ライトアセット戦略のコンセプトについて概説した後、長年取り組んできたモデルベース開発を最大限に活かしながら、ライトアセットのアプローチに基づいたSDVへの攻め手とその狙いについて解説し、マツダが向かう未来の姿を描く。
講師概略 1991年マツダ株式会社入社、各種エンジンの制御技術や制御システム、またそのモデルベース開発化の研究開発の後、2015年より統合制御システム開発本部にて先進運転支援システムやコネクティビティシステムの先行開発から商品開発を行うとともに、クルマ1台分のモデルベース開発化推進に取り組む。2020年統合制御システム開発本部長、2022年執行役員統合制御システム開発本部長を経て2023年より現職。
15:25~15:55 【イーソル講演②】
SDV実現に向けたフルスタックエンジニアリングによる挑戦
イーソル株式会社
執行役員
エンジニアリング本部長
佃 明彦

講演概要 SDVの実現に向けては、機能単位・部品単位での開発から、全体最適を志向した開発への転換が求められる。しかし、従来の役割分担を維持したままでは、その実行は容易ではない。当社が提唱するフルスタックエンジニアリングは、マクロとミクロの視点を交えて全体からシステムを考える技術アプローチである。
本講演では、ここ数年での量産適用を視野に入れた際にSDV実現の成否を左右する重要な要素と、フルスタックエンジニアリングの実践に向けて今後エンジニアリングチームが進むべき方向性を提言する。
講師概略 2000年イーソル株式会社に入社。ソフトウェアエンジニアとして、自社製リアルタイムOSやサードパーティ製のJava実行エンジンなど、組み込みソフトウェアプラットフォームの開発に従事。2011年より関西方面のエンジニアリングマネージャを担当。2015年にROSエンジニアリングサービスを立ち上げ、国内有数のROSサービスプロバイダーに成長。エッジにおける大規模ソフトウェアインテグレーションを多数経験。2022年より現職。
15:55~16:10 休憩
ホワイエにて展示をご覧ください。
16:10~16:50 【招待講演 ③】
SDVからAI-Defined Vehicleへの転換期の到来と最前線動向
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
執行役員
Business Model Innovation Unit Leader
周 磊 氏

講演概要 自動車業界は、SDVからAIを核としたAI-Defined Vehicleへと進化の局面を迎えている。AI-Defined Vehicleにおいては「E2E自動運転アルゴ」、「物理法則に即した仮想シミュレータであるWorld Model」、「クローズドループAI開発の仕組み」が重要基盤であり、特にTech系プレイヤは整備を進めAI開発を加速させている。本講演では、最先端のモビリティにおけるAI技術やTech系プレイヤの最新AIソリューションに関する動向とそれに基づくインサイトを紹介し、今後のモビリティ・ロボティクス産業の展望を考察する。
講師概略 【英語】
自動車、ICT、エレクトロニクス、モビリティサービスといった業界を中心に、日本、欧米、中国、インドなど、諸外国を対象とした多数のグローバルプロジェクトに参画。事業・技術戦略、ビジネスモデル構築、市場参入シナリオ・ロードマップ策定などの上流工程から、サービス実装等の下流工程まで、End to Endで一貫したプロジェクト経験を保有。経営誌Deloitte Review上に、Intelligent Mobilityと安全技術に関する論文“The Rise of Safety Innovations in Intelligent Mobility”(共著)を発表。
16:50~17:10 【イーソル講演 ③】
クルマ維新 〜 SDV時代の日本の挑戦 〜
イーソル株式会社
取締役
CBO兼ビジネスマネジメント本部長
宇田 智之

講演概要 SDVの潮流はもはや避けられず、日本の自動車メーカーもその実現に向けた準備を進めている。しかし、開発の中核となるソフトウェア領域では、依然として欧米企業が市場を席巻し、日本企業の競争力に影響を与えている。本講演では、SDV時代における日本企業の競争戦略を再考し、ソフトウェア開発の主導権を握るための具体的な課題と打ち手を議論する。デジタル競争で日本が優位に立つために、いま何をすべきかを探る。
講師概略 90年代から組み込み業界にて従事、外資系ベンダーで国内外のビジネス開拓及びマネージメントに関わる。2010年代からは自動車産業に特化、AUTOSARからCAE、PLMなど幅広い分野で活躍。2023年イーソル入社、2024年取締役就任。
17:10~17:15 クロージング
     
ネットワーキング(ホワイエ)
17:20~18:30 ネットワーキング

※都合によりプログラム内容が変更される場合があります。