イーソル株式会社は、1975年の設立以来、革新的なコンピュータテクノロジーで豊かなIoT社会を創造する、組込み・IoT分野のリーディングカンパニーです。変化の激しいソフトウェア業界の中で持続的に成⻑してまいりましたこと、株主・投資家の皆様をはじめ、全ての関係者の皆様方のご支援に、改めて心より御礼を申し上げます。

 さて、社会情勢は依然として混迷を深め、世界経済および多くの顧客企業の業績に深刻な影響を与えておりますが、当社グループの主たる事業の1つである組込みソフトウェア事業は、産業横断的に利用される技術基盤であり、電子化が急速に進展する自動車業界や、今後の産業革新の大きなテーマであるIoT技術の浸透に従って、その市場規模と重要性は、ますます増大していくと思われます。当社グループがターゲットとして注力している自動車市場では、CASE(Connected つながる車、Autonomous 自動運転、Shared & Service シェアリングサービス、Electric 電動化)をはじめ、Maas(Mobility as a Service)という言葉も現れており、自動車が単なる移動手段ではなく、社会インフラの一部に変わりつつあります。今後、社会のIoT化がますます進み、私たちとインターネット空間の接点はパソコンやスマートフォンから車や家といった生活空間に広がります。インターネット空間に収集されたデータはあらゆる分野と連携し、生活をより豊かにするとともに、私たちが抱える社会的な課題の解決へも繋がっていきます。その情報の収集とあらゆる分野との連携においても、当社がこれまで培ってきた組込みソフトウェア技術を活かせるよう、技術の開発を進めてまいります。
 大きな時代のうねりの中で、開発した製品を顧客の要望に応じたエンジニアリングサービスとともに提供するというワンストップソリューションを特徴とする世界的にも希少な企業として、当社グループはその責任を果たすべく、継続して、開発に投資を行っております。今後もチャレンジを楽しみながら未来を創造する中で、顧客企業にとって最高のパートナーであり続けながら、グローバル市場におけるイニシアチブを拡張していきます。また、経営理念としての「eSOL Spirit」を基軸に適正なガバナンス体制を強化することにより、株主・投資家の皆様をはじめとする様々なステークホルダーおよびサステナビリティ課題を視野に入れた経営を実践してまいります。

 比類なきソフトウェア製品とエンジニアリングサービスを世界に提供することを通じて、社会の持続的な成長とさらなる企業価値の向上を目指してまいりますので、株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長 長谷川 勝敏