2007年5月15日
報道関係者各位
RSAセキュリティ株式会社
イーソル株式会社

RSAセキュリティとイーソルがデジタル家電向けWindows Media DRMソリューションを展開


RSAセキュリティ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 山野 修)とイーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長 澤田 勉) は、ポータブルオーディオ、メディアプレーヤー、ビデオ/オーディオプレーヤー、カーオーディオ、携帯電話などのポータブル機器や据え置き型機器が、音楽や映像などの著作権保護コンテンツを再生するためのWindows Media DRMソリューションで協業します。

Windows Media DRMは、多くのオンラインミュージック/ビデオストアなどで採用されている、マイクロソフト社のデジタル著作権保護技術です。本ソリューションは、Windows Media DRMコンテンツ転送用ミドルウェア「PrMTP」(イーソルが開発、提供)、暗号や署名・ハッシュなど暗号モジュール「RSA BSAFE」(RSAセキュリティ提供)、Windows Media DRM SDK(マイクロソフト提供 ※1)から構成され、組み込み機器へのWindows Media DRMおよび関連機能の実装に必要なトータルコンポーネントを提供します。

今回のソリューション展開は、Windows Media DRM対応のポータブルオーディオ/メディアプレーヤーを開発したり、ポータブルオーディオ/メディアプレーヤー内の音楽/動画コンテンツを、カーオーディオや据え置き型のビデオ/オーディオプレーヤーで、高音質/高画質でストリーミング再生したい、といったニーズの高まりに対応したものです。Windows Media DRMで保護された音楽/映像コンテンツを、他の機器に転送するには、MTPプロトコルが必須です。またMTPプロトコルを使うことで、デジタル信号のまま転送しストリーミング再生できるため、ヘッドホン端子からのアナログ出力を受け取りアンプで増幅する方法に比べて、高い音質、画質で再生できます。さらにWindows Media DRMが要求するセキュリティ機能を実装するには、暗号モジュールが必要になります。

PrMTPは、Windows Media DRMで保護されたコンテンツ の転送を可能にする、MTPプロトコルスタックです。ポータブル機器向けのレスポンダー側MTPプロトコルと、カーオーディオや据え置き型機器向けのイニシエータ側MTPプロトコルのどちらも用意しています。

Windows Media DRMのセキュリティ実装には、RSA BSAFEの暗号モジュールを利用して認証、復号、改ざんチェック機能などを実装します。さらに、同じ暗号モジュールでファイル暗号化やデジタル証明書管理、 SSLプロトコルなど、他のセキュリティ機能と共通化でき、リソース制限の厳しい組み込み機器で高いセキュリティ機能を持ちながら、メモリーを最小に押さえることができます。

RSAセキュリティとイーソルは、Windows Media DRM実装に必要なソフトウェアコンポーネントに加え、ポータブル機器や据え置き型機器の実装に必要となる、ファイルシステム、TCP/IPプロトコルスタック、 USBデバイスプロトコルスタックなどの各種コンポーネント、および共通化されたセキュリテコンポーネントと、ニーズにあわせたカスタマイズやポーティング、受託開発などのイーソルのプロフェッショナルサービスをトータルに提供して、開発者の負担を軽減し、タイムリーな製品の市場投入を支援します。

また、第10回組込みシステム開発技術展 ESEC2007(5月16日-18日、東京ビッグサイト)に出展するイーソルのブース(ブース番号:40-36)内で本ソリューションの紹介を行います。

以上



※1 Windows Media DRMの使用にあたっては、別途マイクロソフト社との契約が必要です。


RSAセキュリティ株式会社について

RSAセキュリティ株式会社は、セキュリティの実装および認証基盤の構築を支援する製品とサービスを行っています。それらの中核技術である暗号化技術では豊富な実績を有しており、実装のためのツールキット「RSA BSAFE(アールエスエー・ビーセーフ)」で開発された製品は約10億コピーにのぼります。


イーソル株式会社について

イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、「開発環境」、 「リアルタイムOS」、「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」までを含むソフトウェアプラットフォーム『eCROS』(eSOL Component Real-time OS platform/イークロス)をご提供しています。多くの実績に裏打ちされた高い信頼性を持つeCROSの導入により、「高い品質」と「開発の効率化」の両立を実現します。ソフトウェア製品のご提供だけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者の皆様がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。 eCROSを構成するリアルタイムOSには、システムの規模と用途にあわせた4つのプロファイルを持つT-Kernel拡張版「eT-Kernel」と、組込み分野で多くの実績があるμITRON4.0仕様に準拠したリアルタイムOS「PrKERNELv4」を揃えています。開発環境としては、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの幅広いラインアップを揃えています。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。

*PrMTPは、イーソル株式会社の登録商標です。
*RSAおよびBSAFEはRSA Security Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*その他の社名または製品名は各社の商標または登録商標です。