2004 年 11月17日
報道関係者各位
イーソル株式会社

エプソンのマルチメディアストレージビューワ『Photo Fine Player「P-2000」』にイーソルのμITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」とFATファイルシステム「PrFILE」が搭載



イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉、以下イーソル)は、セイコーエプソン株式会社(以下エプソン)の高精細液晶ディスプレイと大容量ハードディスク(HDD)を搭載したマルチメディアストレージビューワ『Photo Fine Player
「P-2000」』に、イーソル製μITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS「PrKERNELv4」とFAT12/16/32、 VFATファイルシステム「PrFILE」が搭載されていることを発表します。搭載された「PrKERNELv4」と「PrFILE」は、 『Photo Fine Player「P-2000」』の豊富な機能の
ベースとなる、高い性能と信頼性を提供しています。

『Photo Fine Player「P-2000」』は、大画面3.8型クラス世界最高水準(※)の高精細・高画質を実現する透過型低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ「Photo Fine」を搭載し、画像や映像を高画質で鑑賞できるマルチメディアストレージビューワです。一眼レフデジタルカメラのRAWデータや、JPEGの再生表示だけでなく、MPEG4やMotionJPEGの動画再生、音楽ファイルMP3、 AACの再生にも対応しています。『Photo Fine Player「P-2000」』は、大容量の40GBハードディスク(HDD)を搭載しており、デジタルカメラの高画素化、高品質化、動画対応などによって大容量化する記録ファイルも大量に保存し、持ち運ぶことができます。
また、CFカードスロットとSDメモリーカードスロットを標準装備し、画像データなどを直接内蔵HDDに保存することができます。さらに、USB2.0インターフェースを装備し、パソコン(PC)とのマスストレージ接続が可能です。また、このUSBインターフェースを用いてプリンタに接続し、PCを介さずに直接プリントすることもできます。

『Photo Fine Player「P-2000」』に搭載された「PrKERNELv4」と「PrFILE」は、こうした高度で多数の機能をユーザが楽しめるベースとなる、高い性能と信頼性を実現しています。「PrKERNELv4」が持つハードリアルタイム性能は、ユーザにストレスを与えない軽快な操作で、『Photo Fine Player「P-2000」』の機能をフルに楽しむことができる環境を提供します。「PrFILE」は、『Photo Fine Player「P-2000」』上での、安全かつ信頼性の高いファイル操作・管理機能を提供しています。また「PrFILE」は、『Photo Fine Player「P-2000」』上のファイルをPCと同じ方式で管理するため、ユーザはPC間で画像ファイルや音楽ファイルの移動、交換などが容易にできます。

「PrKERNELv4」は、μITRON4.0スタンダードプロファイルに完全準拠したリアルタイムOSです。機器の応答性を最大限に高めることができるプリエンプティブカーネル機能を実装しており、優れたリアルタイム性能を実現します。「PrKERNELv4」は、携帯電話やデジタルカメラ、カーナビゲーションシステム、プリンタからFA機器まで幅広い組込み機器に採用されています。

「PrFILE」は、FAT12/16/32、VFATをサポートしたFATファイルシステムです。PCで取り扱うファイルとの互換性を保ち、 組込みデバイスとPC間で共通のファイルを取り扱うことができます。「PrFILE」は、コンパクトフラッシュ、SDカードを始め、 豊富なメディアドライバを取り揃えており、すばやくファイルシステムを構築することができます。
(※)モバイル映像機器搭載液晶ディスプレイとして。2004年9月28日現在。


▽エプソン「Photo Fine Player P-2000」製品情報:
http://www.i-love-epson.co.jp/products/photofine/p2000/p20001.htm
▽μITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」リアルタイムOS:
http://www.esol.co.jp/embedded/prkernelv4.html
▽FAT12/16/32、VFAT対応ファイルシステム「PrFILE」:
http://www.esol.co.jp/embedded/prfile.html

イーソル株式会社
取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント

「エプソン様の『Photo Fine Player「P-2000」』に、イーソルの「PrKERNELv4」と「PrFILE」をご採用いただき大変光栄です。高精細な液晶画面で高画質な画像や映像の鑑賞ができ、音楽の再生機能など豊富な機能を搭載した『Photo Fine Player「P-2000」』 は、従来のフォトストレージ機器とは一線を画しており、市場で注目を集めています。『Photo Fine Player「P-2000」』 に搭載された「PrKERNELv4」と「PrFILE」は、『Photo Fine Player「P-2000」』に高い性能と信頼性を付加しています。 また、各製品の信頼性のみならず、こうしたデバイスの開発時には、イーソルの熟練したエンジニアが迅速に対応するテクニカルサービスは、強い味方になります。今後も変わらずよい製品とサービスを提供するべく、ラインアップの拡充と品質の向上に努めてまいります。」

■参考資料
イーソル株式会社について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、
トータルソリューションを提供します。 イーソルはT-Engineフォーラムの幹事会員として、T-EngineおよびT-Kernel関連の技術開発、サービス提供を強力に進めています 。取り扱っている組込みソフトウェア製品には、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」のほか、T-Kernelの 拡張版「eT-Kernel」、μITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」のリアルタイムOSをはじめとするRTOS/ミドルウェア製品群「eParts」 のラインナップがあります。 2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに 「eBinder」、「eParts」の販売活動を広げています。

*eBinder、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは
イーソル株式会社の登録商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、
特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。