eMBP概要

eMBP(Model Based Parallelizer)は、MathWorks®社のモデルデザインツール「Simulink®」で設計されたモデルを利用し、高信頼・高性能のマルチ・メニーコア環境向け並列コードを自動生成するツールです。

設計品質と最終システムの信頼性を向上させるモデルベース開発(MBD)手法の導入が、自動車のECUや航空・宇宙分野など、厳格な安全性が要求される分野で進んでいます。一方、こうした分野でもインテリジェント化が進み、性能と電力効率に優れたマルチ・メニーコア技術の導入が必要になってきています。しかし、既存のMBD支援ツールや並列化ツールでは、 並列性の抽出、並列プログラムの最適なコア割り当て、ならびに安全性とリアルタイム性の保証などのハードルがあり、マルチ・メニーコア環境向けに最適化されたコード生成が難しい状況でした。

eMBPは、Simulinkモデルを入力することで、設計意図を反映した、より信頼性と実効効率の高い並列コードを自動生成します。C言語ソースコードの解析だけでは難しい制御アルゴリズムの並列化を、設計者の意図通りに実現することが容易になります。 従来の並列化ツールが利用していたC言語ソースコードより抽象度の高いモデルを利用できるため、開発コストと開発時間の削減に貢献します。

eMBPは、イーソルが開発を行い、イーソルトリニティ株式会社が販売・製品サポートを行います。製品の導入に関するお問い合わせは、イーソルトリニティまでお願いいたします。

 
※クリックすると拡大図が表示されます。


機能


ブロック構造抽出
Simulinkモデルからブロックを単位として並列性を抽出します。

性能見積
実装するマルチ・メニーコアプロセッサのアーキテクチャや性能情報をもとにした実行性能の見積もりを行います。性能見積もりには、米Multicore Associationが策定したXML形式のハードウェア構造記述仕様「SHIM」を利用しています。

コアマッピング
並列実行可能なブロック群をグループ化し各コアへ割り当てます。

並列コード生成
並列化されたC言語ソースコードを自動生成します。

可視化
コアごとにグルーピングされたブロックの関係をGUIで直感的に把握できるツールを用意しています。


eMBP Adaptor for Renesas PILS


ルネサス エレクトロニクス社のRH850マルチコアマイコン対応PILS(Processor In the Loop Simulation)環境をサポートするオプション製品です。本製品には、ブロック構造抽出機能、およびPILS環境を利用した正確な性能見積もりに基づくコアマッピング機能が含まれます。

ルネサス エレクトロニクス社「Embedded Target for RH850 Multicore」詳細

eMBPは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」の支援を受け、イーソルと名古屋大学枝廣研究室によって研究開発された成果を実用化したものです。
  • メールフォームはこちら
  • お電話はこちらから

    03-5302-1360