2014年07月28日


~ARM Cortex-A9 MPCoreマルチコアプロセッサ搭載Cyclone V SoCデバイスやeT-Kernelの評価用に30日間無償で提供~

報道関係者各位
イーソル株式会社


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、ARM® Cortex™-A9 MPCore™マルチコアプロセッサとFPGAを統合したアルテラ社のCyclone® V SoCに対応するリアルタイムOSベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」を、「eT-Kernel/ Cyclone V SoC評価キット」(以下、本評価キット)としてリリースしたことを発表します。本評価キットには、イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」のマルチコアプロセッサ対応版「eT-Kernel Multi-Core Edition」を中心に、開発ツール「eBinder」およびアプリケーション評価に必要なミドルウェア、ドライバが含まれています。組込みシステムの開発に必要な要素が統合化されたパッケージを30日間無償で利用できるため、Cyclone V SoCやeT-Kernelの性能と品質の評価を手軽かつ迅速に行うことができます。また、既にμITRON環境におけるソフトウェア資産を持つユーザは、μITRONの機能とアーキテクチャを継承するeT-Kernelへのソフトウェア資産の流用が容易に実施できます。

本評価キットでは、Cyclone V SoC評価ボード(注1)上のランタイム環境として、Cyclone V SoC がサポートするコントローラに対応した 各種ドライバ(SD メモリカード/USB ホストコントローラ/Ethernet)のほか、サンプルソフトウェアに合わせた各種ミドルウェア(ファイルシステム、TCP/IPプロトコルスタック、USBホストスタック)が提供されます。

ARM®社純正コンパイラを含む豊富な開発ツール群で構成されるT-Kernelベースシステム開発スイート「eBinder」の利用により、評価用アプリケーションの動作検証やパフォーマンス解析が迅速にできます。eBinderは、マルチコア向けソフトウェア開発で重要なマルチプログラミングと、複雑なマルチコアシステムのデバッグや解析をサポートする様々な機能を提供します。これらを利用することで、低コスト、短期間での評価が可能になります。

アルテラSoCは、デュアルコアARM Cortex®-A9 プロセッサとFPGAを統合することにより、システム消費電力やコスト、ボード・スペースを削減しながら、性能の向上とプログラム・ロジックの柔軟性を実現した製品です。評価終了後の製品開発などの場面でも、eT-Kernelプラットフォームを継続して利用することで、アルテラSoCの特長を生かしながら、μITRONのソフトウェア資産を再利用した効率的なソフトウェア開発と、高いリアルタイム性と信頼性を実現できます。FA・産業機器(産業用ネットワーク、モータ制御)、車載機器、放送機器(キャプチャカード、ビデオ変換)、民生機器(ディスプレイ)などの幅広い組込みシステム開発に最適です。

イーソルはこれまで、アルテラ社のパートナーとして、技術連携や製品のロードマップを含む情報交換を行うなど、密に連携してきました。またイーソルは、ARMプロセッサの豊富なサポート実績と知識を持っています。今後も、リアルタイムOSの専門技術とノウハウを生かし、アルテラ社とともに、アルテラSoCのユーザを強力に支援します。

注1)本評価キットの対象ボードは、アルテラ社製Cyclone V SoC開発キットとアルティマ社製Helio(ヘリオ)ボードです。評価ボードは本評価キットに含まれず、アルテラ社販売代理店などから別途入手していただく必要があります。
注2)本評価キットは、国内外でパッケージ内容が異なる場合があります。


日本アルテラ株式会社 プロダクト・マーケティング・マネージャ 小山 崇之様のコメント

「日本で最も普及しているTRON OSのベンダーとして定評のあるイーソル社が、手軽に利用できる30日間無償のeT-Kernel/ Cyclone V SoC評価キットの提供を開始したことを歓迎します。当評価キットでは、フル機能を備えるアルテラ製Cyclone V SoC開発キットと、当社の販売代理店であるアルティマ社製の安価なHelioボードをサポートしているため、高度かつプロセッサ・システムの性能を最大限に引き出す必要のある設計ではアルテラ製Cyclone V SoC開発キットを、まずはアルテラSoCの評価を低いコストで行ってみたい場合にはアルティマ社製のHelioボードを選ぶことができます。マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS、開発ツール、各種ミドルウェア、ドライバが統合されたeT-Kernelプラットフォームを、コストと性能にあわせて選択できる環境が整ったことによって、アルテラSoCの採用がさらに広がってゆくことを期待しています。」


イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント

「今回、30日間無償のeT-Kernel/ Cyclone V SoC評価キットをリリースしたことにより、アルテラ社のCyclone V SoCの性能を最大限に引き出し、マルチコアにも対応したeT-Kernelの評価が容易にできるようになります。イーソルは、ローエンドからハイエンドまで幅広いARMコアをサポートしてきた経験・実績に加え、製品サポートや様々なご要望にお応えする受託開発などの充実したプロフェッショナルサービスを強みとしています。これにより、評価終了後も、アルテラSoCとeT-Kernelを使った実際のシステム開発を安心して行っていただけるよう、強力にサポートします。」


■補足資料

eT-Kernel Multi-Core Editionについて

eT-Kernel Multi-Core Editionは、マルチコアプロセッサを使う組込みシステムのためのSMP型リアルタイムOSです。独自の「ブレンドスケジューリング」技術により、ひとつのシステム内で、SMP型/AMP型が混ざった複数個のプログラムを混在させることができます。これにより開発者は、シングルコアプロセッサ利用時の資産やノウハウのそのまま再利用しながら、マルチコアプロセッサの性能を最大限に生かしたプログラムを開発することができます。「Single Processor Mode(SPM)」と「True SMP Mode(TSM)」をベースとする4つのスケジューリングモードを用意しています。プログラムによって適切なモードを選択することで、高いスループットの実現などのSMP型プログラムのメリットと、リアルタイム性の確実な保証やソフトウェア資産の再利用性といったAMP型プログラムが持つメリットの、両方をひとつのシステム内で実現できます。オプションの「eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning」は、マルチコアシステムの信頼性確保のためのシステム保護機能です。信頼性のレベルが異なる複数のシステムをひとつのマルチコアプロセッサに統合する際などに、それぞれをパーティションとして分離することで、予期せぬ挙動などによる相互のメモリ破壊やカーネルのメモリ破壊を防止し、マルチコアシステムの信頼性を確保できます。

eT-Kernel Multi-Core Edition詳細



eBinderについて

eBinderは、T-Kernel、μITRONをコアとするシステム向けの開発スイートです。従来のT-Kernel/μITRONソフトウェア開発に不足していた、優れた開発環境を提供します。リアルタイムOSを使ったシステム開発のためにゼロから設計された開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に解決でき、リアルタイムOSを最大限に活用できます。eBinderは、C/C++コンパイラを含む各種開発ツール群と、あらゆる組込みソフトウェアのベースとなるターゲットプラットフォームを構成するモジュール群があわせて提供されます。

eBinder詳細


イーソル株式会社について

イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

イーソル会社情報へ


*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは、イーソル株式会社の登録商標です。
*eT-Kernel、PrUSBは、イーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

報道関係者向けPDF形式ファイルはこちら