2013年11月20日


~製品サポートサービスが付属したμT-Kernel 2.0、Eclipse/GCCベースの開発環境とJTAG ICEで構成する開発キットを498,000円で提供~

報道関係者各位 
ユーシーテクノロジ株式会社
イーソル株式会社


UCT μT-Kernel 2.0 GCC開発キットのシステム構成図


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)とユーシーテクノロジ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:諸隈 立志、以下UCT)は、ARM® Cortex™-Mシリーズマイコン向けのリアルタイムOSと開発環境の開発および販売で協業することを発表します。「UCT μT-Kernel 2.0 GCC開発キット」にはリアルタイムOSと開発環境が含まれており、2013年12月に498,000円での提供開始を予定しています。UCT μT-Kernel 2.0 GCC開発キットの開発とメンテナンス、サポートはUCTが行い、イーソルが販売します。

イーソルは、「Embedded Technology 2013 組込み総合技術展」(会期:2013年11月20日(水)~22日(金)、会場:パシフィコ横浜 [神奈川県横浜市])のイーソルブース(ブースNo.D-44)にて、本製品のデモを実演します。

ARM Cortex-Mシリーズを搭載したマイコンは、産業機器や車載制御機器など低消費電力と低コストが求められるシステムで広く採用されています。ネットワーク機能など高度な機能を搭載し、機能が限定された従来のマイコンシステムと比べてソフトウェア規模が拡大したシステムでは、開発効率とシステムのメンテナンスの容易性を向上するために、小フットプリントで高速なリアルタイムOSが求められています。μT-Kernelは、MMU(Memory Management Unit)を持たない CPU/マイコンを利用した小規模な組込みシステムに特化したリアルタイムOSです。機能を絞り込み、省資源化と優れたリアルタイム性が実現されています。μT-Kernelは、T-Engineフォーラムが仕様とリファレンスコードの開発を行い、オープンソースで提供されています。

UCTは、T-Engineフォーラムで仕様が策定された最新版のリアルタイムOS μT-Kernel 2.0の仕様を元に、各種マイコン用に最適化した「UCT μT-Kernel 2.0」を開発中です。今回発売するUCT μT-Kernel 2.0 GCC開発キットは、ARM Cortex-Mをコアとするマイコンシステム開発向けに、UCT μT-Kernel 2.0に加えて、Eclipse統合開発環境、GNU Cコンパイラ、JTAG ICEなどがパッケージ化されています。このためユーザは、開発環境を容易にかつ短時間で構築できます。また本開発キットにはTCP/IPプロトコルスタックや各種ドライバなどのサンプルプログラムやテンプレートが含まれているため、ユーザはアプリケーションの開発にすぐに着手できます。本製品には3ヶ月間の製品サポートが含まれ、期間の延長も可能です。UCT μT-Kernel 2.0には量産可能なライセンスが含まれており、量産時にかかるロイヤリティは不要です。

T-Kernel 2.0 GCC開発キットは以下の内容が含まれます。
・UCT μT-Kernel 2.0(共通ソースコード、ハードウェア環境依存部)
  ‐シリアルドライバ、イーサネットドライバ、TCP/IPプロトコルスタックなどのサンプルプログラム
  ‐アプリケーションのテンプレート
  ‐量産ライセンス(マイコンの型番限定のプロジェクトライセンス、ロイヤリティ不要)
・開発環境(インストールPC 1台分)
  ‐Eclipse統合開発環境
  ‐GNU Cコンパイラ
  ‐独SEGGER社製JTAG ICE(J-Link)
・各種ドキュメント
・3ヵ月間のサポート

さらに、開発環境のインストールPCの台数を追加する際や、量産プロジェクトを追加する場合のライセンスも低価格で提供しています。「開発環境追加ライセンス」および「UCT μT-Kernel 2.0追加量産プロジェクトライセンス」の2種類のライセンスをご用意しています。開発環境追加ライセンスは、Eclipse統合開発環境、GNU Cコンパイラ、JTAG ICEのパッケージを、インストールPC1台につき198,000円でご提供します。UCT μT-Kernel 2.0追加量産プロジェクトライセンスは、1プロジェクトにつき198,000円でご提供します。

本製品はフリースケール・セミコンダクタ社製Kinetisシリーズ、STマイクロエレクトロニクス社製STM32シリーズ、スパンション社製FM3シリーズに対応しています。今後、各社のARM Cortex-Mシリーズマイコンへの対応を順次行っていく予定です。


T-Engineフォーラム会長 坂村健(東京大学教授/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 所長) のコメント

「μT-Kernel 2.0は、ハードウェアやμT-Kernel 2.0, μT-Kernel 2.0EXの実装間の違いを吸収し、流通性・互換性の高いソフトウェアを実現するための仕組みを導入したMCU向けの新しい標準リアルタイムOSです。今回、T-Engineフォーラムの会員であるユーシーテクロジが開発、イーソルが販売することにより、近い将来に進展が期待されるM2MやIoT(Internet of Things)への採用が進む事を期待しています。」

ユーシーテクノロジ株式会社 代表取締役 諸隈立志 のコメント
「今回、T-Engineフォーラムから公開する『μT-Kernel 2.0』を最新のMCUに移植し、ニーズが多くなっているGCC/Eclipseの開発環境に対応させJTAG ICEを含めてパッケージ化を行いました。開発環境構築のための時間や労力を最小限にしたワンストップパッケージです。今回イーソルと協業することにより、便利で生産性の高い製品をより多くのお客様にご利用いただけるものと確信しております。」

イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸 のコメント
「ARM Cortex-Mシリーズをコアとする低価格で高性能なマイコンの採用が急速に拡大しています。コストとハードウェアリソースに厳しい制限があるマイコンシステムでは、コンパクトで低コストを実現できるリアルタイムOSが求められます。イーソルは多種多様なマイコンに対応したリアルタイムOSを迅速に低価格で提供するために、ユーシーテクノロジ社と協業し、こうしたニーズにお応えしていきます。」


■補足資料

μT-Kernelについて

μT-Kernelは、ユビキタス・コンピューティング基盤技術の標準化・推進団体であるT-Engineフォーラム(東京都品川区、会長:坂村健、東京大学教授)が標準化し、仕様書、リファレンスコードを無償公開しているRTOS (Realtime Operating System)です。小規模な組込みシステムを対象とし、従来より広く利用されているμITRONの最新版にあたります。特にシングルチップマイコンの内部メモリ・リソースだけを使用した環境でも性能を発揮できるよう最適化された設計となっています。

ユーシーテクノロジ株式会社について

ユーシーテクノロジ株式会社は、最先端のユビキタス・コンピューティング技術を適用したIoTやM2M分野のユニークなプロダクトやソリューションを提供しています。これらの分野のコア技術として組込みシステム向けRTOSについても重点を置き、多数の製品とサービスを提供しています。特にコンパクトで高いリアルタイム性能を誇る『UCT μT-Kernel』や、各種マイコン、ターゲットボードへのT-Kernel、μT-Kernelのポーティング、産業向け・民生向けのミドルウェア、アプリケーション開発などお客様のニーズに応える製品をご提供しています。

ユーシーテクノロジ社ホームページ



イーソル株式会社について


イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

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