2013年10月07日


~ARM Cortex-A15 MPCoreプロセッサ上で、高い信頼性を確保しながらSMPとAMPを混在した柔軟なシステム設計が可能に~

報道関係者各位 
イーソル株式会社

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、イーソルのT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が、ARM® Cortex™-A15 MPCore™プロセッサを搭載したルネサス エレクトロニクス社(以下ルネサス)の車載情報機器向けSoC「R-Carシリーズ」に対応したことを発表します。車載機器、FA・産業機器、民生機器など幅広い分野で採用され、リアルタイム性と高い信頼性が実証されたeT-Kernelプラットフォームと、高性能グラフィックスエンジンを搭載し画像認識技術等を集積したR-Carシリーズを組み合わせて利用することで、ハイエンドな車載情報機器で先進運転支援システム(ADAS)や高度なマルチメディア処理、洗練されたユーザインターフェースなど高度な機能を実現しながら、高品質の確保を容易にします。

「第2世代R-Car」製品の「R-Car H2」とルネサスから新たに発表された「R-Car M2」は、ARM Cortex-A15 MPCoreマルチコアプロセッサをコアに、高性能なPowerVR™アーキテクチャグラフィックスコアと、車載向けに必要な各種インターフェースが1チップに統合されています。今後より高精細なグラフィック表示が求められるメータクラスタやリアシートモニタ、車両周辺情報を表示するディスプレイなどのハイエンドな車載情報端末のシステム開発に最適です。さらに第1世代のR-Car H1/M1/E1とも高い互換性を有しているため、既存ユーザはソフトウェアを再利用し、開発コストを削減できます。

今回イーソルがサポートしたのは、R-Car H2に搭載された4コアのARM Cortex-A15 MPCoreプロセッサです。R-Car H2とR-Car M2はIP互換性が確保されているため、容易に移植できます。第2世代R-Carに対応したeT-Kernelプラットフォームは、マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」を中心に、開発ツール「eBinder」、ファイルシステム、ネットワークプロトコルスタック、USBホスト/デバイススタック、グラフィックスを含む各種ミドルウェア、およびプロフェッショナルサービスが統合されています。T-KernelとPOSIXの2つのオープン仕様をサポートしているため、μITRON、T-Kernel、Linuxなどのソフトウェア資産を活用できます。eT-Kernel Multi-Core Editionに実装されたイーソル独自の「ブレンドスケジューリング」技術は、ARM Cortex-A15 MPCoreが持つ優れた処理性能を有効に引き出せる対称型マルチプロセッシング(SMP)と、リアルタイム性を保証できる非対称型マルチプロセッシング(AMP)の混在を可能にします。eT-Kernel Multi-Core Editionにより、ARM Cortex-A15 MPCoreの能力を最大限発揮できる柔軟なシステム設計ができます。さらに、メモリ保護技術「eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning」時間保護技術「eT-Kernel Temporal Partitioning」を組み合わせて使うことで、システムの信頼性を強固に確保できます。eT-Kernel Multi-Core Edition と緊密に統合された eBinder は、マルチコア向けソフトウェア開発で重要なマルチプログラミングと、複雑なマルチコアシステムのデバッグや解析を強力にサポートする様々なツールを提供します。eBinderの利用により、高品質なマルチコア向けソフトウェアを効率的に開発できます。イーソルは国産のリアルタイムOSベンダとして、幅広い分野において実績と経験を積んだ多数の組込みエンジニアよる日本語での充実したサポートと日本語ドキュメントを提供し、きめ細かく第2世代R-Carユーザを支援します。

eT-Kernel プラットフォームは、ルネサスのR-Carシリーズに加え、RZ/Aシリーズ、R-Mobileシリーズ、SuperHファミリ、VRシリーズなどのルネサスの各種マイコンやシステムLSIをサポートしています。イーソルは、、R-Carコンソーシアムをはじめとするルネサスのパートナーとして、ルネサスとの連携のもとR-Carシリーズをはじめとする各種マイコンやシステムLSIに対応する、リアルタイムOS、開発環境、各種ミドルウェアの開発を順次進めていきます。またARM Cortex-A15やARM Cortex-A9などの各種ARM Cortex-Aシリーズもサポートしているため、R-Carシリーズに搭載された各種CPUを総合的にサポートできます。


ルネサス エレクトロニクス株式会社 第一事業本部 自動車ソリューション事業部 事業部長 西原 達也様 のコメント
「イーソルのマルチコアプロセッサ対応eT-Kernel Multi-Core Editionが第2世代R-Car製品をサポートしたことを歓迎します。カーナビや車両周辺情報表示システムなど車載情報機器に多数採用されているeT-Kernelプラットフォームは、ルネサスの各種マイコンやシステムLSIのサポート実績が豊富です。μITRON、T-KernelおよびLinuxユーザが安心して使えるプラットフォームとして定評があります。日本の主要なリアルタイムOSベンダの1社であるイーソルが、今後もルネサスの重要なOSパートナーとして、ルネサスの各種マイコンやシステムLSIを使ったシステムのソフトウェア開発者向けに、包括的なOSソリューションを提供してくれることを期待しています。」

イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント
「車載情報端末ではより高品位なグラフィック表示に加え、ドライバー支援を目的とする、車両周辺などより重要な情報表示に不可欠なリアルタイム性が求められています。eT-Kernelプラットフォームは、カーナビ、FA・産業機器、航空宇宙システム、コンシューマ機器など、様々な分野で多くの実績があります。採用実績が実証する高いリアルタイム性と信頼性を、R-Carベースのシステム開発に取り入れることができるようになります。イーソルは、今後もR-Carシリーズをはじめとするルネサスの各種マイコンやシステムLSIをサポートしていきます。」


■補足資料

eT-Kernel Platformについて

eT-Kernelプラットフォームは、イーソルのコア技術を注入したリアルタイムOSをベースとするソフトウェアプラットフォームです。eT-Kernelプラットフォームにより、ソフトウェア共通化によるコスト削減および開発期間短縮と、システムの信頼性確保を支援します。マルチコアプロセッサもサポートするT-Kernel拡張版「eT-Kernel」とμITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」を中心に、開発ツール「eBinder」、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの豊富なミドルウェアに加え、製品サポートや受託開発などを含むプロフェッショナルサービスで構成されています。動作検証があらかじめ済んでいるので、チューニングやカスタマイズなどの必要なく、すぐに動作します。ソフトウェアだけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。eT-Kernelプラットフォームは、カーナビやデジタル家電に加え、航空・宇宙分野、FA機器、OA機器など幅広い分野で多くの採用実績があります。

eT-Kernel Platform詳細

イーソル株式会社について

イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

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