2013年04月24日


~ ARM Cortex-A9 MPCoreマルチコアプロセッサ搭載Zynq-7000デバイスやeT-Kernelを低コストで手軽に評価 ~

報道関係者各位 
イーソル株式会社

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、ザイリンクス社のARM(R) Cortex(TM)-A9 MPCore(TM)マルチコアプロセッサとFPGAを融合したZynq(R)-7000 All Programmable SoC(以下、Zynq-7000 AP SoC)に対応する「eT-Kernel/Zynq-7000 AP SoC評価キット」(以下、本評価キット)を開発していることを発表します。発売は、2013年第三四半期を予定しています。本評価キットには、イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」マルチコアプロセッサ対応版「eT-Kernel Multi-Core Edition」を中心に、開発ツール「eBinder」およびアプリケーション評価に必要なミドルウェア、ドライバが含まれます。あらかじめ統合済みの本評価キットの利用により、Zynq-7000 AP SoC やeT-Kernelの性能と品質の評価を、迅速に低コストで行えます。eT-KernelはμITRONの機能とアーキテクチャを引き継いでいるため、μITRONのソフトウェア資産を利用した手軽な評価も容易です。

2013年5月8日(水)~10日(金)、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第16回組込みシステム開発技術展(ESEC)」のイーソルブース(ブースNo.西5-14)にて、本評価キットのデモ実演を行います。

本評価キットでは、Zynq-7000 AP SoC評価ボード(注1)上のランタイム環境として、eT-Kernel Multi-Core Editionに移植済みのファイルシステム、TCP/IPプロトコルスタック、USBホスト/デバイススタックに加え、評価ボード上の各種周辺コントローラに対応したSDメモリカードドライバ、イーサネットドライバ、ディスプレイドライバなど豊富な周辺ドライバが提供されます(注2)。評価用アプリケーションの開発やデバッグ、検証用のツールとして一緒に提供されるT-Kernelベースシステム開発スイート「eBinder」は、マルチコア向けソフトウェア開発で重要なマルチプログラミングと、複雑なマルチコアシステムのデバッグや解析を強力に支援する様々な機能を提供します。これらを利用することで、低コスト、短期間の評価が容易にできます。

評価後引き続き、eT-Kernelを中心とするイーソルのソフトウェアプラットフォームを利用することで、Zynq-7000 AP SoCの高い性能と拡張性を生かしながら、μITRONのソフトウェア資産を再利用した効率的なソフトウェア開発と、高いリアルタイム性と信頼性を実現できます。グラフィックスやネットワーク機器などの高度な機能を搭載する車載機器、産業機器、医療機器などの幅広い組込みシステム開発に最適です。

イーソルは、ザイリンクス社が運営するパートナープログラム「ザイリンクス アライアンス プログラム」のメンバーです。また、これまでに複数のARM11/ARM Cortex-A9 MPCoreマルチコアプロセッサをサポートした実績と経験より、ARM MPCoreの機能や特性を深く理解しています。イーソルは、ザイリンクス社との連携のもと、リアルタイムOSの専門技術とノウハウを生かし、Zynq-7000 AP SoCを利用する組込みシステム開発者を強力に支援します。


注1)本評価キットの対象ボードは、低価格で入手できるアヴネット社製Zed Boardを予定していますが、実際のリリース時には変更される可能性があります。評価ボードは本評価キットに含まれず、ザイリンクス社販売代理店などから別途入手していただく必要があります。
注2)実際のリリース時にはパッケージ内容が変更する可能性があります。また、国内外でパッケージ内容が異なる場合があります。


ザイリンクス社 パートナーエコシステムおよびアライアンスシニアディレクター
デーヴ トキッチ(Dave Tokic) 様のコメント
「弊社アライアンスプログラムのメンバーであるイーソル株式会社様から、Zynq-7000 AP SoCとeT-Kernelを手軽に評価できる評価キットが提供されることを歓迎します。開発ツール、各種ミドルウェア、ドライバがあらかじめ統合されたeT-Kernel/Zynq-7000 AP SoC評価キットにより、Zynq-7000 AP SoCを使ったシステム開発者の評価と実際の開発が効率化され、多くのお客様がAll Programmable SoCを活用したシステム開発を進められることを楽しみにしています。」


イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント 
「ARM Cortex-A9 MPCoreマルチコアプロセッサとザイリンクス社のFPGAを融合したZynq-7000 AP SoCの性能を最大限に活かすためには、さまざまなARMコアのサポート実績があり、高いリアルタイム性と信頼性を持つeT-Kernelが有効です。eT-Kernel/ Zynq-7000 AP SoC評価キットでは、従来開発にコストと時間がかかっていた各種ドライバもご提供します。開発者が手軽に評価し、安心して実開発に取り組めるよう、イーソルは強力に支援します。」 


■ 補足資料

eT-Kernel Multi-Core Editionについて

eT-Kernel Multi-Core Editionは、マルチコアプロセッサを使う組込みシステムのためのSMP型リアルタイムOSです。独自の「ブレンドスケジューリング」技術により、ひとつのシステム内で、SMP型/AMP型が混ざった複数個のプログラムを混在させることができます。これにより開発者は、シングルコアプロセッサ利用時の資産やノウハウのそのまま再利用しながら、マルチコアプロセッサの性能を最大限に生かしたプログラムを開発することができます。「Single Processor Mode(SPM)」と「True SMP Mode(TSM)」をベースとする4つのスケジューリングモードを用意しています。プログラムによって適切なモードを選択することで、高いスループットの実現などのSMP型プログラムのメリットと、リアルタイム性の確実な保証やソフトウェア資産の再利用性といったAMP型プログラムが持つメリットの、両方をひとつのシステム内で実現できます。オプションの「eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning」は、マルチコアシステムの信頼性確保のためのシステム保護機能です。信頼性のレベルが異なる複数のシステムをひとつのマルチコアプロセッサに統合する際などに、それぞれをパーティションとして分離することで、予期せぬ挙動などによる相互のメモリ破壊やカーネルのメモリ破壊を防止し、マルチコアシステムの信頼性を確保できます。

eT-Kernel Multi-Core Edition詳細

eBinderについて

eBinderは、T-Kernel、μITRONをコアとするシステム向けの開発スイートです。従来のT-Kernel/μITRONソフトウェア開発に不足していた、優れた開発環境を提供します。リアルタイムOSを使ったシステム開発のためにゼロから設計された開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に解決でき、リアルタイムOSを最大限に活用できます。eBinderは、C/C++コンパイラを含む各種開発ツール群と、あらゆる組込みソフトウェアのベースとなるターゲットプラットフォームを構成するモジュール群があわせて提供されます。

eBinder詳細

イーソル株式会社について

イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

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