2014年11月19日


報道関係者各位 
イーソル株式会社
特定非営利活動法人TOPPERSプロジェクト

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)と特定非営利活動法人TOPPERSプロジェクト(所在:東京都中央区、会長:高田 広章、以下TOPPERSプロジェクト)は、イーソルがAUTOSAR仕様をベースとする次世代車載システム向けリアルタイムOS「TOPPERS/ATK2」を対象とした、プロフェッショナルサービスの提供を開始したことを本日発表します。TOPPERS/ATK2は、TOPPERSプロジェクトよりオープンに配布されています。イーソルは、実績豊富な車載ECU開発向け自社製品に加えて、TOPPERS/ATK2を事業対象に広げることで、自動車メーカーや車載機器メーカーのAUTOSAR導入支援を強化します。

近年、自動車のECU(電子制御ユニット)調達のグローバル化や機能安全対応、高機能化・複雑化が進み、国内でもAUTOSAR導入が急速に加速しています。一方で、AUTOSAR仕様は量が膨大なうえに、曖昧さや不整合さが残っているため、信頼性の高いAUTOSAR OSの開発には、OSの深い知見やノウハウと、全てのAUTOSAR製品開発を1社でまかなえるだけの十分な企業体力が必要です。こうした条件が整う国内ベンダの数が限られているため、AUTOSARソフトウェアプラットフォームの開発は欧州企業主導となりつつあります。TOPPERS/ATK2はこうした現状を踏まえ、名古屋大学組込みシステム研究センター(センター長:高田 広章、以下NCES)が中心となり、複数の国内企業と共同で開発したAUTOSAR OS仕様ベースのリアルタイムOSです。国内企業の車載制御システムのニーズに合致した、高品質なリアルタイムOSを目指して開発されています。TOPPERS/ATK2は、2013年よりTOPPERSプロジェクトから一般公開されており、すでに国内の大手自動車メーカーで採用された実績があります。NCESは、TOPPERS/ATK2を含む車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームへの機能追加や機能安全対応による高品質化を目指し、「車載制御システム向け高品質プラットフォームに関するコンソーシアム型共同研究(以下APコンソーシアム)」を主宰しています。イーソルは、このAPコンソーシアムのメンバーとして、TOPPERS/ATK2の機能安全規格対応や、時間保護機能の検討・開発の研究に参加しています。APコンソーシアムには、大手自動車メーカーや車載機器メーカーをはじめ、国内企業25社が参加しています。

このたびイーソルが提供を開始したTOPPERS/ATK2向けプロフェッショナルサービスは、TOPPERS/ATK2の技術サポートや、カスタマイズやインテグレーションなどを行う受託開発サービス、AUTOSAR導入支援のコンサルティングサービスが含まれます。また、イーソルは一般社団法人JASPARの機能安全ワーキンググループにおける活動や、自社製品の自動車向け機能安全規格ISO26262第三者認証取得に向けた各種取り組みで蓄積した知見をベースとする、機能安全適合支援サービスを提供しています。AUTOSAR導入支援とあわせて、自動車や車載機器システム開発における機能安全適合を支援します。

イーソルは今後、イーソルが開発・販売するAUTOSARメソドロジ支援ツール「eSOL ECUSAR」をTOPPERS/ATK2に対応させることも予定しています。eSOL ECUSARは、自動車向け機能安全規格ISO26262の第三者認証機関による認証を2016年第1四半期に取得する予定です。

本日開幕した「Embedded Technology 2014 組込み総合技術展(ET2014)」(会期:2014年11月19日(水)~21日(金)、会場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市))で開催される、TOPPERSプロジェクト主催「スペシャルセッション C-6」において、イーソルは『TOPPERS/ATK2を使ったAUTOSARプラットフォームの構築法』と題した講演(日時:11月21日(金)14:50-16:15、会場:アネックスホール2階 F204)を行います。また、イーソルブース(ブース番号:D-22)にて、eSOL ECUSARのデモ実演を行います。


特定非営利活動法人TOPPERSプロジェクト会長 高田 広章(名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授) のコメント

「車載機器向けソフトウェア開発支援で多数の実績のあるイーソルが、TOPPERS/ATK2向けにプロフェッショナルサービスの提供を開始したことを歓迎します。イーソルの確かな技術力と豊富な知見により、国内の自動車メーカーや車載機器メーカーのAUTOSAR導入が加速することを確信しています。」


イーソル株式会社 取締役 ソリューションエンジニアリング事業部長 徳永 太のコメント

「自動車業界でのAUTOSAR導入が国際的に加速する中、国内企業でも導入の検討が本格化しています。イーソルは、自動車メーカー、サプライヤー各社と密に連携し、車載ECUシステム特有の様々なニーズを反映した製品開発や、プロフェッショナルサービスを提供してきた多くの実績があります。TOPPERS/ATK2向けプロフェッショナルサービスの提供を通じてより多くの選択肢を提供し、自動車メーカー様や車載機器メーカー様のAUTOSAR導入を強力に支援してまいります。」


名古屋大学組込みシステム研究センター ウェブサイト
TOPPERSプロジェクト ウェブサイト


■補足資料

eSOL ECUSARについて

eSOL ECUSARは、AUTOSAR 3.1仕様に準拠したRTE/BSW/MCALのソースコードの自動生成ツールです。難しいAUTOSAR用語を極力使用しない、ウィザード形式のコンフィギュレータを備えているため、個別のECUやシステム条件にあわせた複雑な設定を容易に行えます。さらに、AUTOSARが提唱するメモリ保護、タイミング保護、通信保護およびプログラム処理フロー監視を実現する仕組みの、AUTOSARセーフティコンセプトをサポートしています。また、現在AUTOSAR 4.0仕様に準拠したeSOL ECUSARの次世代版を開発中です。eSOL ECUSARの次世代版は、自動車向け機能安全規格ISO26262の第三者認証機関による認証を2016年第1四半期に取得する予定です。自動車メーカーや車載機器メーカー各社との連携実績から得た豊富な知識とノウハウをもとに、コンサルテーションや受託開発などを含むプロフェッショナルサービスをあわせて提供し、AUTOSAR導入を強力にサポートします。

eSOL ECUSAR詳細


イーソル株式会社について


イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

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*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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